2014年9月24日 - 80
エンジニアが描く地図 その3
その2からの続き。
話がたとえ話っぽくなりましたが、こんな感じで俺的には「人の暮らし全体をどう作っていくか」という視点を欠いて、
ただ単に便利さを追求していく、という点に「その先」の無さを感じたのだと解釈しました。
便利さが悪いとか、不便さが良いとかそういう話ではなく、
「大きな暮らし」「大きな生き方」を運営していくには何がどれくらいの比率であるのが良いか、
という視点を欠いて、部分の是非や良否を語ってもあまり意味はないだろう、という事です。
おそらく、実際に必要なリソースの当て先は、
この枠組み全体がどこに向かっていくのかを想像した時にはじめて判断出来るものだと思います。
つまり俺らの暮らし全体がどういった状況に向かっているのかって事です。
その全体像をおおまかにでも描けて初めて「ここにリソースを投入すると良い」と判断できるのだと。
俺が農業×ITというか、一次産業×ITが展望がありそうだと感じたのも、
この枠組み的には、今まで割かれたITリソースが少ないから「新しい挑戦」が出来る分野っぽいのと、
一次産業をボトムアップできれば暮らしに良い変化を起こせる可能性があるかと感じたからだと思います。
あと、一応現時点で先端分野っぽい扱い(?)だからってのもありますが。IoTとかそっち系。
まあ本当に展望があるかないかはこれから自分がやるだけやってみて分かることですが。
で、これは俺が描いた枠組みというか地図ですが、
エンジニアはそれぞれの地図をそれぞれ描いて、良いと判断した方面に挑戦するのが良いと思っています。
先端技術や金かけられる開発も良いと思いますが、そういうところ見るだけでなく、
経済や産業や技術の地図を自分なりに描いて「これは」と思ったフィールドで働いてみるってのもいいはずだと。
そういう機運が高まれば、日本のITエンジニアリングもいい感じになる可能性があると考えています。
またイノベーションはそういう大局を描いたところから生じる可能性もあるし、
そういう風に働いていれば、なんか知らんけどいつのまにか先細りになりました、キツいです、
ってのを回避できるかもしれないし、良いこと多いんじゃないかってな感じに俺は考えています。
(抽象的な話ですが、その1の始めに書いた推測をもたらす行動に対する俺的対案がこれです。)
それに今はきっと人の暮らし方、生き方の転換期だと思うんで、その状況の中で自分が「良い」と思う道を選んで、
展望を描いて何かを作り出していこうとするってのは悪くないんじゃないすかね。
エンジニアがやる仕事が、今とこれからの人の暮らし方や生き方を作っていくための「作る」系の
アクションだって事はおそらく変わらんないんで、
俺としてはそれをやるのに、自分の世界観や感情をもっと明確にしていきたいですな。
ほんで自分たちが作ったものが地図を変えて、その地図を見てまた何かを作って、というダイナミズムの中で、
自分なりに進みながら良い仕事ってか行動が出来れば気分いいだろうと思っとります。
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