2014年9月24日 - 80
エンジニアが描く地図 その2
その1からの続き。
例えば、日本にある産業を以下の3つに分類するとします。
1.暮らしを下支えするための活動
2.暮らしのカタチを作るための活動
3.暮らしを豊かにするための活動
具体的には以下。
1.ガス、水道、電力、衣料品、建材、食料、道路、石油など、インフラ基盤的な部分を整える活動
2.国や民間が行う基本的な経済・金融・貿易活動など。また医療、介護、教育、福祉など
3.外食、娯楽など、様々なモノやサービスを提供する活動
分類は実は適当です。というか産業はどれも多面的なはずなので一義的な分類は出来ないかと。
医療は1に近くもあるし、教育は塾とかは3とも言えるし、自動車は都会では2か3にだけど田舎では1か2になる等。
ただ今回はこの分類で行きます。
で、ITエンジニアリングが注力しているリソースをこの3カテゴリにマッピングしたら、
3が多すぎるだろう、と俺は考えました。特に、生活からある程度遊離した分野に
割かれるリソースな部分が多い印象だと。(ソシャゲ・SNS・謎の高度技術・無駄な高機能機器など)
逆に1や2であったり、3でも1、2に近い部分に対して割かれるITエンジニアリングのリソースは少ないイメージです。
図にするとこんな感じです。
1.暮らしを下支えするための活動。青色部分。平べったい円柱。
2.暮らしのカタチを作るための活動。オレンジ部分。真ん中に穴の開いたドーナツ型の円柱。
3.暮らしを豊かにするための活動。緑部分(黄緑含む)。ドーナツの芯にある円柱。
1は基盤なので円柱の底部に、2は枠組みなので円柱の外皮に、3は豊かさとも言える部分なんで円柱の内部にしました。
この図でいうと、緑色の部分、特に暮らしの基盤から外れたところにある黄緑の部分ばかり注力されていて、
オレンジや青色の部分へのリソース当てが少ない印象。俺はデータとかは持ってないんで、暮らしてて感じた印象ね。
まあ基盤や外皮をないがしろにして、内容物ばっかに注力してるってのは、
足腰や骨・皮膚がぼろっちくて内臓にばっか栄養がいってるような状態ですかね。
しかし、内臓が栄養十分なのにまた栄養を送ってもなんか飽和するだけだろうと感じます。
そうではなく、この円柱の全体に上手い感じにリソースが行き渡って稼動しないといい感じに機能しないだろうと。
その3へ続く。
見返してみると、例えば物流や電力など、ここで1と2として分類されている分野で使われているITサービスの規模や役割を全然分かってないで書いてますな。しかしエンジニアが描く地図1~3で考えた大枠と、大きな暮らしという見立て方自体は、きっとこれでいいんだと思う。