2014年9月24日 - 80

エンジニアが描く地図 その1

俺はこのまま行けば、これから日本のITエンジニア(リング)は厳しい状況になると予測しています。

予測の理由は3つ。

1.システムが提供する便利さの飽和、過剰という印象

2.オフショアへの流れ

3.日本の経済の長期的なシュリンク

ソースは、ニュースや日々のあれこれを見て総合的に判断した俺の感覚です。

俺の中の予想は以下のような感じです。

 

いずれ開発の多くは作り尽くされたモノやパターンの焼き直しになって、

最も安く仕事を引き受けられるところが仕事をやる事になる。

またシステムが提供する便利さが一見飽和状態になり、クリエイティブな「開発」をやる必要が減少する。

作り尽くされたモノやパターンを安く作り続けるエンジニアと、「開発」をやるエンジニアの二極化が起きる。

案件は安いオフショアに投げられるようになり、国内のITエンジニアリングの空洞化が進む。

また長期的に日本は人口が減り、高齢者の比率が増えて若年者の比率が減り、

それに伴い経済活動の規模や内容も減少し、新たなモノを供給する必要が徐々になくなっていく。

雇用も減少し、保守運用メインの職務は求められるが、作ることはあまり求められなくなっていく。

で、ITエンジニアリングは活気を徐々に失い、空洞化は進み、開発の機運もクリエイティビティも低下していく。

 

ネガティブ方向の予想ですが、俺はこのまま行けばITエンジニアリングはこの方向性に進んで行くだろうと考えています。

言えば、「(国内の)作り手が大して必要とされない世界」、「(国内向けに)新しく作っても大して意味のない世界」が

このまま行けばそのうち来るだろう、という予想です。(技術ニーズが過疎になった状態というか。)

実際はこんな単純ではなく、他のダイナミックな動きもあると思いますが、俺は大枠ではこんな風に捉えています。

 

こういった状況に対する単純な解決策は「新しい挑戦をする」事だと思います。

俺が農業×ITをやろうと思った入り口がその考えでした。その時に考えたのは3つです。

A.先端IT技術に携わる

B.海外展開方面に進む

C.「ITと関連性が低かった産業」×ITのマッシュアップをやる

 

俺はAは良さそうだと判断しました(これが画像処理&FPGAやオープンクラウドをやろうとした動機の1つ。)

Bは自分に海外志向が特に無かったのでパス。Cも割と良さそうだと判断しました。

で、AとCを比べて、俺の場合はCにした訳ですが(実際は入社試験に受かったからで、落ちたらAになってたかも)、

その1つの理由が「これ以上便利さを向上させていくエンジニアリングに先行きはあるのか?」って考えでした。

今言われているような便利さとか、あと楽しさの先は本当にあるのかと。実は大して無いんじゃないかと。

だからむやみやたらに先端技術がもたらす便利さ万歳的な方向に進むのはどうかなと。

ただ、なぜ便利さはこれ以上いらないと感じるかの明確な理由は分かりませんでした。

なんで、しばらく自分の中でいろんな情報を転がしてました。で、俺が至ったのは、

「『人の暮らし方』を大きな枠組みとして、あるいは大きな地図やモデルとして想定した場合、

これ以上過剰な便利さを追う事よりも、他の事にリソースを回した方がいいから」という理由です。

 

長くなったから続く

働き方 / 暮らし方


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です