2017年5月2日 - 80

メモ:生命について その3

生命にとって勘違いってのはおそらく本質的だ。そこに名前が無い世界なら、そこは、無数の特徴で色づけられていなければならない。そうでなければ生命/生体はそこをどのように生きたらいいか分からない。そして無数の特徴が似通っているなら、おそらくそれは同じようなもの/状況に様に感じられるのだ。

例えば抗体反応では(これも詳しくないんでさーせん)、タンパク質だかの形が似ていれば、それは反応を起動するものとして扱われるらしい(アレルギー反応とかアレルギー抑制薬とかこういうの使ってるとかなんとか??)。あるいはもしかしたら、象徴が全体を表そうとする、という事もこのような事なのかもしれない。そこで提示される事物の示す情報の構成や、(複数の/諸々の)事物のパターンが織りなす情報の構成が、その提示されている一部だけで、そこがどのような場/状況であるのかを明確に、あるいは暗黙のうちに伝える、という事。

そして特徴についていえば、名前とは、雑に言うなら、似通ったもの同士に対して付随的に/後付けで付けられる一つの特徴であって、それはもしかしたら、他の特徴と論理階型/レイヤーは、実のところ変わらないのかもしれない(この頃そんな風に思える感じがする。詳しく追うと色々あるんだろうが)。

俺らの目の前にあるのは、おそらく、名前の無い、あるいは特別な論理階型を持たない、勘違いによって特徴づけられる(あるいは緩やかなゲシュタルトを持つ/示す)、無数の特徴の集合であって、Aなるものは全くAで、Bなるものは全くBであるような、固定的な物々ではないのだ。

この頃幻想幻想っていってるけど別に幻想が好きなわけではないが、例えば人間性、動物性、〇〇性、××性みたいなものも、その要素に崩していけば(あえて要素というが還元的な思考をしたいわけではない)、それはたまたま形成された要素クラスタであって、てことは〇〇性はその要素クラスタの示すゲシュタルトであって、いってみれば幻想のようなものなのだ。そしておそらく生理的な身体も、その結びつきを失えば崩壊し、やがて腐敗するように、それもまたある意味では、生理的な幻想なのだ。


ところで心ってのは何だろうか??それは評価系(周辺環境が自己にとっていかなるものであるか評価する機能/感覚/反応の束)であり、願望の根源なのだろうか??もし根源で、それがさらに奥があるとしたら、それはどこに繋がっているんだろうか??

生理現象なのだろうか??生理現象だとするなら、勘違い、情報の抽象性の階層のシフト、などが起きるような様相の生理系なのだろうか??例えばこのようなニューラルネットワークモデルのように、循環的なフィードバックが起きるような系なのだろうか??それはもちろん神経のつながりだけではなく、血や肉や骨や臓器も含めて。あるいはそこに流れ込んでくる栄養素や水分なども含めて。

極めて雑な予測をすれば、ある場に住まおうとしていないものは、判断は出来ても評価(そのもの/状況が、その生体/生命にとっていかなるものかという評価)は出来ない。肉体の無い意識は、そんなものがあればだけど、おそらく判断は出来ても評価は出来ない。ハードウェアを欠いたソフトウェアは、おそらく判断は出来ても評価は出来ない※1。

その意味で、心なるもののベースは、俺は、世界に住まおうとする実体なのではないかと思う。それは高度な情報処理をするようなものがベースというよりも、ごく単純な循環系のようなものかもしれない。しかし俺的にはだが、そのごく単純な循環系が、自己保存(自己維持?)を望み、その望みを生きようとした時点で、心の極めて基本的な姿をもって生きようとし始めるものに見える気がする。

※1:ただし、もしAIのようなものがあって、それがソフトウェア的に構築された世界に「住まって」いる、生きる実感、手応え、そういうものを仮想世界において得ているとするのなら、そのAIは、ソフトウェア的に構築された世界に「肉体/実体」がある、という事なのではないかと思う。例えば痛みを感じる事。失う事がつらい事、等々※2。

※2:自己保存とかを鑑みると、愛着ってかなり本質的なのかもって気がしたりしなかったり。自己への愛着、世界への愛着、失いたくないと感じる事、死にたくないと感じる事、等々。愛着なのか憧れなのか※3分からねーですが。

※3:なんとなくだけど、今すでにあるものへの愛着が愛着で、まだ得られていないものへの愛着が憧れって感じなんすかね。後者はある意味希求や渇望なのかもとも思うっす。ただこの辺のものの感じ方は、俺自身の個人的に感じやすい感情とかが結構入ってる感があるんでよく分からんのですが(;・∀・)

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