2019年5月27日 - 80

メモ:バタイユの連続性について

バタイユの連続性と非連続性についてweb調べてたら下記テキストに当たりました。単純に「バタイユ 連続性 非連続性」でぐぐっただけなんですが(/ω\)

http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~future/wp-content/uploads/2017/11/2017-004-a.pdf

https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/231337/1/eda64_071.pdf

他にもいい記事あったので、いい検索ワードかもしれんですが、俺は上のテキスト書いた人いいなーと思いました。特に「G.バタイユにおける連続性の概念」の方。いい感性だと思います(*`・ω・)キリッ

ほいでバタイユのエロティシズム(本だよ)があったので、読んで思ったことあれこれ。

〇バタイユの連続性について

禁止と侵犯については今のところピンと来ないが、もし「禁止」が生物的なレベルで発生したとしたら、それは細胞膜形成や、そもそもの流動性獲得のレベルでではないのか。なぜならそれが失われる事は、生命の働きが崩れ去る事を示すものだから。

エロティシズムが連続性の人間的側面にすぎないという語り方はかなり全面的に賛成。

性-死-永遠、というものを想像しているのだろう。それは俺はあると思う。しかし俺らはそれら、あるいは中でも永遠に対しては、憧れることが出来るだけの孤独のものではないのか。そしてその孤独に立つことこそが、コミュニケーションの始まりになるのではないのか。いってみれば、そういった何もかもが幻想であり辿り着けず、しかしそれでもなお何ものかへと働きかけようとする、ということが重要なのではないのか。

それと、バタイユがいうほど俺らは非連続なんだろうか??食べたり食べられたり囲んだり囲まれたりするのに??すくなくとも日本的な感覚からいけば、鳥獣木魚は繋がっていて、ヒトの非連続にみえる姿も、そういったところへと根は繋がっていくのでは??それが日本的な自然観のうちにあるのでは??

バタイユのコミュニケーションパーソンには、欲動があっても人格が見受けられない(極端にいえば「永遠に至るための道具」のようだ)。まずパーソナリティがあり、その先に透けてみえる永遠がある、という話はないのか??また永遠は重要だが、断絶の先にいるものが自分と同質的であるとなぜ言えるのか。その同質性への確証の理由がなく、わたしと彼のものは同じく生命であるがゆえに永遠に属し得る、という想像を安易に行っているようにも思える。逆に、俺らが孤独と願望の理由ならある、つまり断絶の先にいる彼の者がわたしと同じような生命であるという確証がない、という理由だ(とは言っても生命的な感覚ってのはあるだろうから、なんとなく通じてるってのも分かるんだが)。そちらからコミュニケーションを捉えた方が良いのではないのか??とは言っても永遠は重要だ、真に重要なものの1つだ。。。それだけでは生きられないにしても、それのために死んでも構わないと思える時もあるようなものだ

日本的な感覚からいけば、俺らはまったくの非連続というわけでもないと思う。そういった「どの程度非連続か/連続か」というのは、その文化の自然の姿に依存するというか、認識論的な領域というか。。。そこに正解はない、はざまと、揺れ動くものがあり、逡巡と投企がある。

日本的な感覚からいけば、断絶を含んだ人間の系、人間も自然も含んだ永遠の系、に属すという感覚は重要ではないのか??墓や先祖代々の土地の意味など。墓は死を意味するが、自然もまたそうだ。どちらも人間社会からの断絶を示す。しかし、人間社会も墓も自然も含んだ永遠の系というのも有り得る。すくなくとも日本人はそのような世界に生きてきたような気もする。例えば地蔵の示す世界の意味。あの世、常世、カエシ、日本人的な永遠。性-死-永遠という幻想的なレベルの永遠ではなく、到達しえなさも還れるという予感も含んだレベルの永遠。クレアトゥーラ的永遠。クレアトゥーラとプレローマの境界層であるところ。あるいは永遠を通じて間接的に繋がっているという感覚。

生への執着は、希少性/好運への執着だ。ただの塵に戻らないよう、この好運が続くよう、あるいはこの好運のあいだに何かを出来るよう。。。


ところで、ある言語体系の妥当性や強度が、結局はそれを布置している無数のあれやこれやの強度に依存するのなら、その強度を以って、そこに属し切っていない何がしかのものを受容するメッセージを示すのは、それは意味/存在の温かみのある事ではないのだろうか。

俺らを支えるのは(周りからの支えも含めた)認識(や身体や生命)の強度だけなのだ。

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