2018年9月16日 - 80

メモ:メッセージだの象徴だのについて

今回すげー分かりづらいと思います。なぜなら書いてる本人の中でいつも以上にまとまってないからです(;・∀・)


[身体への侵入物質排撃システム]←[伝達物質A]←[伝達物質B]←[伝達物質C]←[侵入体]

この場合、AもBもCも侵入体の象徴となる。もしかしたら侵入体すらも、排撃システムにとっては、侵入体自身が出す毒物の象徴でしかないのかもしれない。なぜなら(雑に言えば)実際に身体に直接的な影響を及ぼすのはその毒物であって、侵入体そのものではないからだ。システム的な意味での真に影響を及ぼすメッセージは、そこでは身体と毒物の間にしか無い。それ以外は全て(真に影響を及ぼすメッセージの)象徴なのだ。


仮に生命のクリティカルな機能が代謝の生化学的プロセスだとすると(これは例えば、生起、誕生、代謝、成長、生殖、退縮、死、分解と消滅のいずれでもいいんだが)「代謝に直接的に関与するプロセス」以外の生命の振る舞いは、極論すれば、代謝というメッセージ系の象徴系になる(こんな言い方は余りにもめちゃくちゃで漠然とした言い方だが)。

例えば動物が獲物を狩る行動、それを食べる行動、排泄する行動などは、狭義の代謝から外れた振る舞いでありつつ、しかし狭義の代謝を成り立たせる無数の振る舞いであるため、代謝の象徴系となる。それは代謝そのものではなく、代謝の代替物的な振る舞いになる。

ある意味では同様に、例えば体内の免疫反応の様な振る舞いで、病原体Aがやってきて毒素Bを出し、また病原体を検知した何がしかCが病原体を排除するための機構Dを呼ぶなら、そこには2つの象徴がある。まずAはBの象徴であって、そしてCはDの象徴だ(俺解釈ではね)。そこで最終的に身体に影響を及ぼすのはBやDであって、AやCは間接的な振る舞いしかしない。

ところで一つ思うのは、AやCは象徴系であるが、しかしシーケンスや広がりの中の何らかの位置を持つという事だ。それは単なる信号やコードではなく、化学物質や生理系としての振る舞いと位置を持つ。その意味で、象徴系は無味無臭で重さも位置も何もない「情報」ではない。


俺らは猫を指し示さない。「ねこ」という音声は、猫の象徴だ。象徴は「指し示す努力をしようとする」けれども「必ず指し示せる」訳ではない。

俺らが食べる事やトイレに行く事は代謝系の象徴系だ。服を着る事も、熱や寒さから身を守って、その結果代謝が滞らない事につながる、という意味で代謝の象徴系だ。いえば真に生命活動/存在のあり方/直截な関係性、等々に影響を及ぼすメッセージの、複雑に入り組んだ代替系や拡張系だ。

あるいは服には生殖系や何らかの自己満足(これを何と言ったらいいのか分からないが)につながる象徴系の振る舞いもあるのかもしれない。あるいは言葉によるやり取りもそうかもしれない。あるいは電車に乗る事や建物に住む事や仕事をする事なども、代謝系の極めて大きな迂回路/極めて大きな象徴系とも取れるのだ(さんざん代謝代謝って言ってるが、別に代謝を特別視したい訳じゃない。俺がしたいのは死や喪失を含んだ生命と象徴の話だ)。


こういった事から、おそらくは、生命の振る舞いは、たとえそれがどれ程文化的に見えるものであっても、煎じ詰めれば生命にとっての直接的な働きにつながっているのだろう、と俺は想像する。その辺りを表現するなら、生命にとっての直接的な働きが「メッセージ」で、それ以外のすべてが「象徴/コード」だということは出来ると思う(ただし「象徴/コード」は無味無臭で重さも位置も無い「情報」ではない。というか「情報」というものがあまりにも無味無臭で重さも位置も無い様なものとして扱われ過ぎている気がする。。。)。

ところで俺らは、生命にとっての直接的な働きのうちにも生きながら、同時にほぼほぼ象徴に取り囲まれて生きている。象徴の配置やシーケンスが醸し出す「(生命にとっての直接的な働き、という)メッセージ的な意味『の示唆』」の集合体あるいは文脈に取り囲まれながら生きている、というか。

そこで一つ俺が思うのは、象徴の配置やシーケンスを使いながら、あるいは直接的な(言えば血と肉の)メッセージを用いながら、何らかの格好で、生命にとっての直接的な働きのうち(生起、誕生、代謝、成長、生殖、退縮、死、分解と消滅、等々のうち何でも、あるいはそれ以外でも※1)に強く/柔らかくリーチする、様な「(生命的な)物事/情報の、伝達/示唆のさま」というのがあるのならば、そして例えばそれが何らかの解放(リリース)や沈み込み等々を呼び起こすならば(これもまた何でもいいんだが)、それは一つの深いコミュニケーションの姿なのではないか、という事だ。

※1:例えば存在や昏さや眩しさに関する事柄、あるいは何らかの関係性に関連する事。この辺りについていえば、俺らにとって真に「メッセージ」として機能するのは、代謝などの生化学的レイヤーのプロセスなのだろうか、あるいはもっと(死を含んだ)生命的な関係性のようなより抽象的なレイヤーのプロセスなのだろうか。


俺らの周辺にある全ての(あるいはほぼ全ての)出来事は、象徴であり示唆なのだ。それはしかし、ずっと象徴の連鎖があるわけではなく、どこかで生命活動のあり方や存在のあり方に直接的な影響(程度問題はあったとしても)を及ぼす様な何らかの「メッセージ」となる(ものが含まれている)のだ。

ところで存在のあり方と書いたが、(俺らという意識がクレアトゥーラの幻のうちを生きる不定形なホムンクルスあるいはパンデモニウムなら※2、)俺らはおそらくは、生命活動を生きている訳ではなく、生命活動に対する認識活動を生きているのだ(もしくはその2つを生きているのだ)。だから、その認識の姿に直接的な影響を及ぼす出来事は、その認識活動にとっての「メッセージ」として機能するのだ。それが存在のあり方などといった話だ。

※2:ここで言うようなパンデモニウムについてベイトソンがもし言及するなら「並列して進行する複数のプロセスから織り出され構成される情報の重なりredundancy」と言ったかもしれない。あるいはここに書いたような「ホメオスタシス的な振る舞いの中での『全体的な調整』の中で行われているような抽象化」といった話かもしれない。テキトー書くけど、俺的雑印象だと、意識は、「これが中心です!」みたいな風には中心を持たない評価群系/観測群系かなーという気もする。評価の評価や、自分自身の評価も出来る様な評価群系っつうか。そういう意味では心は、意識の手前や基底にありつつ、言えば意識よりも存在や生命活動に近く、しかし中々意識には直截に意識されない評価群系な気もする。ほいで単調な観測群系とは少し違うかもしれない。意識の方が幾分前段階にあり視覚や聴覚などの感覚情報に近く、心の方が幾分後段階にあり内臓や分泌系などの感覚情報に近しいというか。あと冷静であったり客観的であったりしない評価群系ね。例えば身体の(あるいは環境や関係性等にまで拡張された身体の)出来事と切っても切り離せない評価のうちにいるというか、感情的/反応的というか。まあ俺的には意識と心の区別って微妙かなって思うし(それは一連の観測&評価群系として感じた方が良い気がする)、あとほんとテキトーなんでアレですが(/ω\)


「組織や組成」があることは、おそらく/もしかしたらシステミックなシステムの条件なのだ。組織体や組成体があって初めて化学物質などの意味や、その意味を捉えるだけの文脈的な姿が成立する。世界に組織的/組成的でないものがあるのかは俺もよく分からないが(例えば一切の組織や組成が生じる前の世界というのはあったのだろうか)。そういう意味では俺らは文脈の世界に住み、事物は文章や単語やあるいは文脈として機能しているのだろうか。

クレアトゥーラではゲシュタルトが示唆を持つ、あるいは示唆を帯びる、あるいは意味を持つ、あるいは意味を帯びる。なぜだ??

ある意味では、ある者が生きようとする世界/生きる世界のうちで意義のあるものが、メッセージとして機能するのだ。その意味で、全てのシステムは初めから意味の世界(そして意味が解体する事がある世界)に生きている。その意味をそのシステムが知覚や自覚できなくてもだ。例えば金属にとっての水の様に。

メッセージとは、システムとしての意味を、システムへ与えるものなのだ。それは、ある意味では、システムに世界を与えるものなのだ。1つ1つの異なるメッセージが、システムに、1つ1つの異なる世界の可能性や姿を与える。あるいは関係性の姿を与える。あるいは小さな世界を与える。俺らは世界の姿や可能性のうちに、あるいは関係性の姿のうちに住まっている。例えば極端な話、飢えている時の食物や水は、システムに、その世界に生きていて良いという許容や許可や受容、あるいはそれらの可能性を与える。あるいは生きていて良い世界を与える。その意味で、何らかのゲシュタルト(を形成するもの)が与えるのは、システムに対して、そのゲシュタルトを示す組成体や組織体が与える世界の姿や関係性の姿なのかもしれない(その意味ではゲシュタルトは、その組織体が、あるシステムに対して示す全機能/全世界/全関係性/全可能性を示唆する象徴なのだ)。ある意味では俺らは象徴系が示す、物理的化学的生理的な物語世界に住まっている。

ダックタイピング的な形式は連想の形式だ。象徴はその様にも与えられたリ訪れたりする。


ところで、もしも耳や目や鼻や口が頭部に付いていなかったら、俺らは、意識の中心が頭部であるように感じていただろうか??あるいは触覚しかない生物に意識があるとしたら、そいつは意識の中心をどのように感じるのだろうか??中心などなく身体のうちに偏在的に感じるのだろうか??

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